心が不安定なのは弱いからじゃなくて腸のせい!?

現代病として特に問題になっている精神疾患【うつ病】

やる気がない、ネガティブ、気分が安定しない、パニックになる、神経質になる、睡眠障害、摂食障害など日常の生活に支障をきたします。周りにいる人も気を使い振り回されるので、どんどん元気を消費していきます。本人にもコントロール出来ずに、大切な人間関係も不本意に壊してしまいます

厚生労働省が実施している患者調査によれば、日本の気分障害患者数は1996年には43.3万人、1999年には44.1万人とほぼ横ばいでしたが、2002年には71.1万人、2005年には92.4万人、2008年には104.1万人になり、他にも精神性疾患の患者数は2011年は320万人、2014年は392万人と著しく増加しています。

(厚生労働省HP引用)

自分の意思とは裏腹に、不本意に精神状態が不安定になり必死に向き合っている方が大勢います。

それは心が弱いからではなく、実は身体の状態からきているとも言われています。どれだけメンタルケアをしても、すぐ不安定になってしまう方は、身体のケアを先にしたほうがスムーズに抜け出せるかも知れません。

そこで今回は、身体からの心のメンテナンス法をお伝えします。

セロトニンが分泌されると心の闇から覚醒する 

幸せホルモンとして有名な【セロトニン】脳内で作られてると思われがちですが、実は腸内で95%生成されています。

セロトニンは、感情や精神、睡眠の重要な部分をサポートしたり、緊張やストレスに対しての抵抗力を高めてくれると言われおり、うつ病などの精神疾患などから回避してくれると言われています。

またセロトニンは ‘幸せホルモン’ と言われるだけあり、
分泌量が少ないと幸せを感じにくく、常に不足感を感じ、依存心や所有欲、支配欲などが高まり、周りとの関係が極端になります。

そこでセロトニンが分泌されることで、【覚醒】が起こります。

覚醒とは?

  1. 目を覚ますこと。目が覚めること。「昏睡状態から覚醒する」
  2. 迷いからさめ、過ちに気づくこと。

セロトニンの分泌が正常になれば、自分が分からなくなっている、見失っている状態から、自分自身に気づくことが出来るということです。

自分では何とも抑えきれなかった反応がセロトニンの分泌によって制御できるようになります。

セロトニンの分泌量が少なくなる原因

セロトニンの量は、不規則で不摂生なライフスタイルでは少なくなってしまいます。

運動不足、睡眠不足、栄養不足、外で太陽の光を浴びない、常にストレス値の高い状況などでは、セロトニンが減ってしまい幸せを感じにくくなり常に不安を感じるようになってしまいます。

ではセロトニンを増やすには?
適度な運動をして、しっかりと栄養価の高い食品を食べて、朝太陽の光を浴びて、ストレス値の高い環境から一旦離れることです。なので朝起きて軽くジョギングをしたり、食事の質を変えてみたりして生活を変えるだけで心は落ち着いていきます。

しかし前述しましたが、セロトニンの95%は腸で作られ脳へ送られています。なので腸内環境が荒れていると、正常にホルモンは生成されません。なので運動だけをとり入れたり、規則正しいライフスタイルに変えたとしても、セロトニンを作ってくれる腸が荒れていれば生成量は増えません。

セロトニンを増やすためには、ライフスタイルを整えると共に、腸内環境の改善が必要になっていきます。

腸内細菌の質で性格が決まる!?

最近の研究では性格や体質、体型は腸内細菌の菌種により決まってくると言われています。それに伴って実際にアメリカでは、患者に他人の便を移植して腸内細菌の入れ替える治療を行なっているほどです。なので今 “キレやすい性格” の方が多いのも、“キレやすい菌種” が多い状態になっていて、太りやすい方は太りやすい菌種が多いそうです。

不安定な精神状態や肥満など不安定な身体の状態は、悪玉菌優位の環境です。

腸内細菌のバランスが悪玉菌優位になると常に毒素を排出している状態になるので、精神が不安定な性格になったり、身体の状態も不調がちになり、肌荒れなど炎症体質になったり、アレルギーになったり病気になったりして不健康な状態になっていきます。

よくメンタル状態が不安定になるなら、悪玉菌が優位のバランスになっているかも知れません。そこを抜け出すには腸内細菌の質を整えてみるのも1つのアプローチになります。

腸内細菌のバランスを崩す原因

腸内細菌のバランスを崩す大きな3つの要因は、

ストレス・食・薬です。

  • ストレスにより、腸内細菌は死にます。
  • 加工品や添加物により、微生物を摂り入れにくい食生活に。
  • 抗生物質の乱用により、腸内細菌の死滅。

これらの状況が重なると悪玉菌が増殖し、バランスを崩しやすくなります。

腸内細菌が死滅するとリセットされる気がしますが、善玉菌より悪玉菌の方が強いため悪玉菌の割合が増えてしまいます。

食生活が乱れている方は腸内検査をすると、腸壁が換気扇の油のようにギトギトになっていることもあると言われます。その状態では消化吸収どころか、正常にホルモンも生成されないので心の安定どころではありません。

バランスを崩す3つの要素の中でも、特に普段の生活に関わってくるすぐに対処できるのが食事です。

食事の質を善玉菌が増えやすい食事にしていくことです。おすすめの食事は和食です。基本的に和食は、発酵食品や食物繊維などが多く含まれているのとビタミン、ミネラルなどの栄養バランスも豊富です。なのでできる限り和食を選んでいくと腸内細菌のバランスが取りやすくなります。

不安定な自分を責める前に腸内環境を見直す 

腸と精神の関係をお伝えしましたが、精神的な問題にお悩みの方は、考え方を変えるように無理に努力するのではなく、腸内環境の改善にまずは集中した方が良いかもしれません。

発酵食品を多く摂るような食事に変えたり、生活リズムを整えたり、普段の場所を変えてリフレッシュしたりすることを意識してみてください。そしてしっかりとした乳酸菌を多く摂り入れることをしてみてください。

腸内環境が整えば、今の抱える問題はスッキリと解消するかもしれません。

腸がキレイになって善玉菌が優位になる乳酸菌は→こちらのページをご覧ください